第10章 片想い同盟。
なんかやだ…
モヤモヤする。
他の子に微笑むとこなんて
見たくあらへん…
安「あ、ほら、戻って来たで!」
渋「え?」
安田くんの声で全員の顔が
香絵ちゃんと私に向けられる。
渋谷くんと目が合った瞬間
咄嗟に俯き
視線を落とした。
名前で呼ぶ前に
香絵ちゃん達が戻って来て
そのままトイレへ行ったから
めっちゃ気まずいし…
女の子達がこれまた可愛いねん。
やっぱり自分は
どう見たって
渋谷くん達と居るのはおかしい、と
実感してしまって…
今すぐにでも
この場から
立ち去りたくなった。