第7章 勘違い。
"音楽室やから"の意味が分からんまま
半日が過ぎ、昼休み開始のチャイムが鳴った。
今日のお昼ご飯は
お気に入りのフルーツサンドとプリンとバナナオーレ。
それらが入ったコンビニの袋を持って
お昼ご飯が好物ばかりやから
少し浮かれモードで
いつものように図書室へ向かおうと立ち上がったら「待てや」と後ろから制服の襟を掴まれる。
やから、止め方おかしい。
「な、何ですか…?」
渋「どこ行く気やねん」
「とっ、図書室ですが…」
渋「ちゃうやろ」
「えっ?」
ちゃうくあらへんけど。
お昼休みは毎日
親友と図書室で過ごしてるもん。
というか…この体勢止めて欲しい。
教室中に居る女の子達が
こっちを見てヒソヒソ話し込んでるから。