• テキストサイズ

初 恋 ア ン ブ レ ラ

第1章   後ろの席の彼。


不思議そうな顔をしてる渋谷くん。

そりゃあそうやんね。

まだ手のひらに乗せたままやもん。

グーの手を。










 「…………………」


変に思われてる事間違いなし。

でも、やっぱり恥ずかしい…って
こんな事してる方が恥ずかしいやん!

早く離さなきゃ!
と、指を少し開かせたら…










 「あっ、」


渋谷くんの指が手の中へ入り込み
一瞬で消しゴムを持ってかれた。

そして、その消しゴムを見つめてる。











 「すみません…ちゃんとしたのがそれしかなくて…」

渋「えっ、なら返した方がえぇよな?」

 「大丈夫です。これがあるんで」



使えなさそうで
使える小さな消しゴムを見せたら…









渋「そんな小さいので消せんの?」

 「消せます…だから、それ使って下さい」



と、前を向けば
さっき書き写そうとした
文字や図形は消されている。
/ 256ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp