第6章 相合い傘。
いつも寄る自販機も今日は素通りやね。
やけどバナナオーレは飲みたいから
後で買いに来よう!
と、自販機を横目で見送った時
渋谷くんが何も言わず立ち止まる。
渋「ちょっとえぇ?」
「え、あ、はい」
渋「喉乾いてん」
「あっ、じゃあ私も買います」
2人で自販機前へ立ち
渋谷くんはズボンのポケットを
ゴソゴソしだして
私は鞄の中をゴソゴソ。
財布、財布…と
鞄の中を探ってる間に
小銭を自販機に入れる音が聞こえ
ガシャンと紙パックが落ちた。
取り出し口を開け
中から、それを取り出し…
渋「やるわ、これ」