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初 恋 ア ン ブ レ ラ
第5章 苦手なもの。
縮こまったって
怖さが半減する訳は無く
プルプルと震えている体。
さっきから凄い音がしてて。
いつになったら鳴り止むのよ…
と、もう半泣きになっていた。
「……っ…もう…やだぁ…」
帰りたい、帰りたい、帰りたい。
雷を鳴らす必要性が
どこにあるんですか神様。
誰も得せぇへんやんか…
早くどっか行ってよ、雷!
「こんなとこで何してんねん」
雷鳴の後に
声が聞こえて
思わず顔を向ければ
私の真横に座って微笑む渋谷くんが居た。
あまりの近さにびっくりして身を引く。
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