第3章 昼休み。
ときめくとか
そんな事よりも…
うずらのスコッチエッグ!
どうしてくれようか
楽しみを奪われた私の心情を。
とりあえず睨んでみる。
渋「何?そんな見つめんでえぇやん」
「食べ物の恨みは怖いんだという事を教えたくて」
渋「恨み?」
「スコッチエッグ」
渋「スコッチエッグ言うんや、あれ」
「人の好物を"あれ"呼ばわりしないで下さい」
渋「好物かぁ」
ふーん、と言ったような顔で
見つめられちゃってる。
おまけに会話が噛み合ってるようで
噛み合っていないような…
渋谷くん、という人間を
理解するには時間を要しそう。
渋「悪い事してもうたな」
「ほんとそれです」
渋「んじゃあ、手出せ」
何故に。