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初 恋 ア ン ブ レ ラ

第9章   好きなタイプ。


 「あのっ、」

渋「………………」

 「お腹空かないですか…?」

渋「………空いてるけど」

 「なら、早く食べましょ!あ、今日もスコッチエッグ入ってるんですよ!」



村上くんや横山くん達の
視線を浴びながら
自分のお弁当箱を
机の上に広げて行く。

渋谷くんが
振り向く気配は全く無い。


チラッと大倉くんへ振り返れば
いつの間にか香恵ちゃんの隣に居て。

並んで立つ2人を見て
めっちゃお似合いやなぁ、なんて思ったり。

そんな2人は
行け!行け!と口パクで
渋谷くんを指差して
けしかけて来る。















 「(やっぱり行かなダメか…)」




ドッドッドッと
急かされたように
鳴り出す心臓。

覚悟を決めて
姿勢を戻せば
途中で丸山くんと
目が合って微笑まれる。

丸山くんだけやなくて
安田くんも錦戸くんも
渋谷くんの前の席に居る横山くんも
私の前の席に居る村上くんも
みんな微笑んでいて…
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