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初 恋 ア ン ブ レ ラ

第2章   見た目。


渋「謝らんでえぇわ、慣れてるから」



うっとおしそうな声と顔が
私へ向けられている。

見た目で判断はあかん、と思っても…
やっぱり怖いものは怖い。










 「ごっ…ごめんなさ…ぃ」



俯いて吃る小さな自分の声が
雨の音に消えた。

渋谷くんに
この声が届いたかどうかなんて
考える余裕も無く
変な緊張で
全身がカチコチに固まる。


謝っても許して貰えんなら
どうすればいいのか…

無い脳みそを振り絞り
考えていたら

ザァー…と降る雨の音の中
引き擦って歩くような足音がした。
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