第9章 好きなタイプ。
それでもやっぱり気になる。
美人がタイプやないなら
どんな子が良いんかなぁ〜って。
知ったところで
ショック受けるだけやけど。
聞いたところで無意味なのは分かってるけど
少しでも好みに近付くくらいの権利はあると思う。
渋「それよか大丈夫なんか?」
「へ?」
渋「アレなんやろ?」
「ち、違います!まだ先ですし!」
渋「いつ?」
「え、と…確か…………って、なんで言わなくちゃなんないんですか!」
渋「今後の為やんけ」
何の今後やっちゅーねん。
ふ、と渋谷くんの後ろを見れば
ケイコちゃんの姿が目に入って…
トイレで見た怖い顔をしてる。
そして、何も言わずに
背中を向けて去って行った。
でも、良かったわ。
渋谷くんとケイコちゃんが付き合ってなくて…