第9章 好きなタイプ。
早く行かな昼休み終わってまう。
今日はなんか忙しいなぁ…
なんて思いながら
早めに歩く。
というか、渋谷くんに声掛けられてから
何しか落ち着かんくて。
体も心も。
「(結局、バナナオーレも飲めずに昼休み終わりそう)」
もう放課後に買えばいいっか。
あ、それよか香絵ちゃんの応援どうしよう?
言うたからにはするけど
そうなると渋谷くんとも
また顔合わせる事にもなってまう…
めっちゃ気不味い。
席も後ろやし。
次の席替えがある9月まで
どうにか耐えるしかあらへん。
(夏休み省けば1ヶ月もあらへんはず)
やなんて先の事を考えてたら…
渋「待てや」
背後から肩を掴まれ
強引に後ろへ向かされる。