第9章 好きなタイプ。
別に渋谷くんが何処にいようが
誰と居ようが私には関係無いけど。
ベタベタくっついて
話してる2人を横目に
音楽室へ向かおうとすれば…
渋「おい、どこ行くねん」
なんて呼び止められて。
というか、呼び止める必要あらへんよね?
「…………音楽室戻るだけですが」
渋「その前に助けろや」
「何をですか?」
渋「友達が困ってんのやぞ?」
「そうは見えませんけど。綺麗な子と腕組めて嬉しそうですよ」
渋「どんな目しとんねん。はよ助けろ」
「友達辞めるから助けません、さようなら」
と、2人に背を向けて
スタスタ歩いてく。
さっさと音楽室戻って
お弁当持って図書室行こ。
もちろん1人で。
香絵ちゃんは大倉くんと
過ごした方が良いもん。