第9章 好きなタイプ。
没収って…
1日に2度も
お預け食らうとか。
バナナオーレ飲める!って
浮かれさせといてひどいっ!
「渋谷くんって意地悪…」
渋「何やと?」
と、足を止めるから
私も立ち止まる事になって。
手を離されたかと思えば「そんなん言う奴にはこうや」と両サイドからほっぺたを伸ばされる。
渋「いつ触ってもぷにぷにやな」
「いひゃいんれすが…」
渋「どこまで伸びんねん、これ」
「(聞いてへん…)」
楽しそうに私のほっぺたを
引っ張ってるの見て…
その笑顔を私だけに
向けてくれたら
凄い幸せなんやけどなぁ、と思った。
香「あんたら私の存在忘れてるやろ」