第9章 好きなタイプ。
香「あら、結構早かったわね」
教室に戻ればケロッとした顔で「もう戻って来んかと思ってた」なんてニヤニヤした顔で言われて。
初めてのサボりで
放課後までってのは
かなりハイレベルかと。
香「それより…どうやったん?」
「何が?」
香「渋谷と一緒にサボって」
と、自分達だけに
聞こえるよう話す香絵ちゃん。
どうって…
「恥ずかし過ぎて死ぬかと思った…」
香「恥ずかしい?」
「顔赤くなってるとこ撮られてん…しかも2ショットで…」
ばっちり保存もされて。
(なんでか嬉しそうに鼻唄しながら)
人様の携帯に
自分の顔が
あるのかと思うと
おぞましくて寝れない。
何としてでも消して貰わなきゃ…