第9章 好きなタイプ。
香絵ちゃん
なんで言っちゃったの。
私の事なんか聞かされたって
困るだけやん。
「ご、ごめんなさい…」
渋「へ…?」
「聞きたくもない話聞かされて迷惑ですよね…」
騒ぎにしたくないから
香絵ちゃんにも言えずで。
(結局、気付かれたんやけども)
知られた以上は
騒ぎ立てられるのを
覚悟しなきゃいけない。
香絵ちゃんは
目立ちたくない、という
私の性格を知ってるから
何も言わずに今日まで職員室へ
着いて来てくれてたんやと思う。
やけど渋谷くんは?
友達になったとは言え
たった数日だけの関係。
もしかしたら
明日には学校中の噂に
なってるかもしれないやん…