第9章 好きなタイプ。
「な、なんで渋谷くんが謝るんですか!わ、私がごめんなさいなんですよ!」
渋「は…?」
「職員室まで着いて来て貰いましたし…迎えにも来て貰っといて、バナナオーレもありがとうございますを言い損ねちゃって…」
渋谷くんにだけやなくて
誰かに謝られると
凄く罪悪感が湧くねん。
それに渋谷くんは眉を下げた
申し訳無さそうな表情よりも
いつもみたいに目も眉も
尖らせてる方がらしくて良い。
(睨まれるのは怖いけど)
やから、そんな表情をさせた事に
申し訳無くなって俯く。
「ごめんなさい…」
ほんま迷惑ばっかかけてるやん。
ノート見せてくれたし
雷の時は抱き着いちゃったし
落ち着くまで抱き締めてくれてた。
香絵ちゃんが休みの間
1人な私に話かけてくれたり…
話しかけられてから
ずっと、して貰ってばっか。
やのに、ビビるなんて
失礼過ぎるやんか…