第9章 好きなタイプ。
しか居らんやんけ、と言われましても。
おっさんという類に
当て嵌まる人(というか先生)が
いっぱい居るんやけど。
それに今滝先生は
まだ若いような…
(肩持ってるみたいでなんか嫌やけども)
「…………き、気になりますか…?」
渋「まぁ、守ったれ言われたら…なぁ」
「……………」
言える訳無い。
セクハラまがい…やなくて
もうほぼセクハラされてますなんてさ。
言ったら…
お前みたいなんがセクハラされてる?
何の冗談やねん、って笑われそうやわ。
渋「…………言われんような事されてんのか?」
何も答えない私を覗き込む。
その表情はいつもと違って
心配してくれてる…ように見えた。
今、ここで「そうです」と言ったら
渋谷くんは私のヒーロー兼王子様に
なってくれるやろか…