第9章 好きなタイプ。
渋「なんやジメっとるな…」
湿気を分段に含んだ空気。
仰る通りジメジメしてる。
やけどね?
そのジメッてる中で
更に私をジメッとさせてるのは
渋谷くんなんやけど…って
声を大にして伝えたい。
(そんな度胸はあらへんけど)
教室からずっと繋がれてる手。
気にしない事にした。
渋谷くんは女の子と
手を繋いだりするのも
当たり前に思える人!
それに"友達"なんやから
繋いだって普通の事やし!
やからさ…
「………っ…」
鼓動を早める必要はあらへんよ、私の心臓さん。
こういう事しょっちゅうあるかもしんないから
毎回、ドキドキしてたら疲れるで?