第9章 好きなタイプ。
渋谷くんに迷惑やんか。
なんで着いてかなあかんねん、とか
なんで守らなあかんねん、って
言われてまうよね。
1人で行けや、とも言われそうやし…
と、あれこれ考えてたらガタッと椅子の音がして。
渋「なら行くぞ」
「へ?」
渋「行かへんのか?職員室」
「え、あっ、行きます、」
渋「ん、」
差し出された手。
えーっ、と…
握れって事やんね?
「あのー…」
渋「何やねん、はよ握れや」
「な、なんでですか…?」
渋「なんででもや。握らなここでペナルティーすんぞ」
「っ!?」
慌てて手を握った。
人がたくさん居る教室で
キスなんか絶対に無理!
そもそもなんでビビったのバレたんやろ…
(気付かれへんようにしてたのに)