• テキストサイズ

初 恋 ア ン ブ レ ラ

第2章   見た目。


 「あ、あの…」

渋「ん…?」



さっきから
返せずにいるノート。

持ち過ぎていたせいか
両手の体温が移っていた。











渋「あぁ、せやったな…」



気だるそうな視線は私の手へ。











 「あっ、ありがとうございました」


と、ノートを渡した時
お互いの指先が軽く触れる。

ドキッとして
慌てて手を引っ込めた。










渋「………ちゃんと読めたか?」

 「………え、あ、はい」

渋「字汚いやろ」

 「そんな事無いです、漢字綺麗でしたよ」

渋「は?」

 「あっ、すみません…偉そうに…」




借りといて何を言っちゃってんの、私。

これは、蹴飛ばされても文句言えない。


蹴るなら来い!

と、肩を竦めて目をきつく閉じ身構えたら…










渋「………そんなに怖い?」
/ 256ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp