第9章 好きなタイプ。
「職員室です…」
渋「あー、あれやな」
「はい、あれです…」
渋「どんだけ嫌ですオーラ出しとんねや」
と、笑われるくらいどんよりしてるのが表面に出てるみたい。
出来る事なら
今すぐにでも
帰りたいんやけど。
顔を見るのも嫌。
同じ空気を吸うのも嫌。
香絵ちゃんに
ネチネチ言うのが1番嫌。
香絵ちゃんは平気平気〜って
笑って全然気にも止めてへんみたいやけど…
大好きな人を悪く言われたら
誰やって嫌なはず。
それに毎回毎回
着いて来て貰うのも
申し訳なくて…
断った事もあるんやけど「大丈夫やから」って。
「もう……好きっ!」
香「おわっ、な、何、いきなり」
「香絵ちゃんの事考えてたら我慢出来なくなりました」
腕に抱き着いてたら
睨んでるような
渋谷くんと目が合う。
あれ?
私、またなんかやらかした?