第9章 好きなタイプ。
結局、先生が来るまで
香絵ちゃんと渋谷くんは
私のほっぺたの良さを
私を間に挟んだまま
延々と語り合い…
その間、揉まれ続けたせいで
渋谷くんの指の感触が
ほっぺたに残ってて
ドキドキしたまま過ごした1時間目。
「(はぁ…)」
とうとうやって来た。
1日の中で1番神経を使う
物凄く憂鬱な時間が。
やだなぁ…
会いたくない。
気分はもうドン底。
香「、行くで!」
「……はぁい…」
わざわざ席まで来てくれる香絵ちゃん。
悪いなぁ…と思いつつ席を立てば
後ろから「どこ行くねん」と呼び止められる。