第9章 好きなタイプ。
香「あんたってば…今滝と言い渋谷と言い…ほんと癖のある奴に好かれるわね」
私の前の席の机に腰を落とし
腕を組んで呆れたように呟いた。
そんな香絵ちゃんを座って見上げつつ
呑気にバナナオーレ飲む私。
(まだ来てへんから余裕かましてます)
癖のある奴って。
今滝先生は納得しちゃうけど
渋谷くんは違うんじゃないかと。
それに好かれるって…
「渋谷くんからは別に好かれてへんと思う」
香「じゃあ、なんで声掛けてんのよあんたに。それも私が休んでる間」
「だから、女の子の友達がっ」
香「それは口実で、ほんまはに対して下心バリバリ持ってんねんって絶対」
下心バリバリ…
渋谷くんが私に?