第8章 おでこに…
渋「ごめんな、待たせて」
「いえ…」
渋「これ、着て帰り」
と、差し出された謎の塊。
着て帰りって言葉で
その塊が服なのは分かった。
やけど、分からない事がまだある。
「な、なんでですか…?」
渋「水色」
「み、水色…?」
渋「後ろ、」
ニヤッと笑う渋谷くんの発言に
頭の中はハテナだらけ。
後ろに水色の何があるんや、と振り返る…
「あ"っ!!!」
渋「気付くん遅っ」
見えた訳ちゃうけど
見なくても分かった。
水色というのは
今日の下着の色で…
一気に恥ずかしさが込み上げて来た。
「み、見たんですか!?」
渋「がっつりと」
「……っ!!」
声にならない声と言うのはこういう事で。
めっちゃ恥ずかしい!
穴があったら入りたい!
そして、もう出て来たくない!