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初 恋 ア ン ブ レ ラ
第8章 おでこに…
しとしと振り続けてる雨の中
傘を差したままマンションの下で
ドアに背を向け渋谷くんを待つ。
梅雨は苦手やな。
湿気で空気は重いし
ジメジメするし。
渋谷くんやないけど
早く夏にならへんかなぁって思う。
特に夏が好きって訳ちゃうけども。
(秋が好きやなぁ)
梅雨よりは夏のがマシやし
と、傘の中から空を見上げれば背後から
人の歩く音が聞こえて。
振り返れば…
渋「ちゃんと待ってたんやな」
平然とした喋りやけども
肩で息をしてる渋谷くんが居て…
何なのか分からない塊を持っていた。
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