第8章 おでこに…
冷たく言い放たれた言葉。
動きのない表情。
機嫌が悪いのは雨のせい?
それとも何かやらかした?
と、ペナルティーを課して
間もないのに
早速ビクビクしちゃってる。
でも、バレんかったら大丈夫やんね。
渋「知ってどうするつもりやねん」
「どうもしません…昨日、戻ってったから気になっただけなんで…」
渋「………………」
「………………」
何も喋らんくなる。
どうしてこんなに
空気が重くなるのか。
それに濡れた制服が
背中に貼り付いてて
めっちゃ気持ち悪い。
(全体的に不愉快指数100)
早く家に着いて欲しいわ…
なんて声には出せないから
心の中で呟いてると
いつも見る茶色のマンションが
視界へ入って来た。