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初 恋 ア ン ブ レ ラ
第8章 おでこに…
渋「早く夏になれや」
傘の中で空を見上げ
怠そうに呟く。
夏が来るのは
まだまだ先の話。
(こないだ梅雨入りしたばかり)
私はというと
なるべく右側へ
傘を傾けて差してる。
持つわ、なんて言われたけど
昨日持って貰ったから断った。
背中が冷たいのは
気にしない気にしない。
「そ、そういえば、」
渋「ん?」
「家どこなんですか?」
渋「ストーカーとか止めろや」
「……そんな事しません」
渋「じゃあ、聞くなや」
「なっ、」
渋「そんなん知らんでもえぇやろ」
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