第8章 おでこに…
なんか"キス"って聞こえた…
気のせい?
ってか、聞き間違い?
どちらにせよ
自分には全く無縁な単語やから
そんなの幻聴に決まってる。
渋「おっ、即答」
「え?」
渋「ほな帰ろか」
「あ、ちょ、」
いきなりご機嫌となった渋谷くんに
手を取られ指の間に指が入る。
しっかりと繋がった2つの手。
凄いな。
繋ぐ事が当たり前のように
握って来るんやもん。
やっぱりモテると
手を繋ぐのも普通の事なんやね。
こういう事は
想い合ってる人同士が
するものだと思ってる私は
頭が固いのかも。
同じ人間なのに
環境が違うだけで経験値に
こんなにも差が出るなんて…
渋谷くんの言う"友達"と
自分の思う"友達"は
意味が違うはず。
ついてけるかな…