第8章 おでこに…
村「ほんなら俺ら先帰んぞ」
安「傘はさんに入れて貰ってなぁ〜」
と、6人は何故かニヤニヤした顔で門へ。
残された渋谷くんと私は…
渋「………………」
「………………」
ただただ気まずい。
しつこいけど
ほんとに気まずいから。
(注目浴びたままやし)
早くこの場から去りたくて…
「あ、あの…」
渋「………何」
「先程はすみませんでした…」
渋「…………」
「こ、これ使って下さい!」
と、自分の傘を突き出す。
ビニール傘やから貸しても
渋谷くんには何の問題もあらへん。
なのに受け取る気配が無くて。
「今、行けば安田くん達に追い着きますから行って下さい!」
ビニール傘を押し付ける形で
無理やり渡して
その場から走り去った。
これで渋谷くんは濡れずに済むやろ。