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初 恋 ア ン ブ レ ラ
第8章 おでこに…
渋谷くんの発言に少しムッとする。
嫌やからしない、なんて
自分勝手過ぎるわ。
「傘無くて困ってるんなら貸しますから」
渋「………いや、もうえぇわ」
うっとおしそうな顔で
私の髪の毛を離し
目も合さず
鞄を肩へ掛けて
教室から出て行った。
何なの。
ほんま意味分からへんし、渋谷くん。
「………………」
うっとおしそうな顔するんなら
なんで友達になろうなんて言うたんよ…
チクンッ…とした痛みが
胸いっぱいに広がって行った。
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