第8章 おでこに…
「……じゃあ、終わるまで待って頂けるんですか?」
渋「どんくらいかかんねん」
「知りません、今滝先生次第かと」
渋「そんなん待てる訳ないやんけ」
「………………」
どうしたらえぇの、この状況。
待つのか待たないのか…はっきりしてや。
何がしたいんか
分からへんよ、渋谷くん。
渋「大体、先に約束した俺が待つ必要あらへんやろ。帰るで」
「や、係の仕事なので無理です」
渋「そんなもんすっぽかせ」
「出来ません」
渋「…何でやねん、めっちゃ嫌そうにしてたやんけ」
「…………」
見られてたんや。
まぁ…7人も居たら
誰かは見ててもおかしくないか。
渋「ため息つくくらい嫌なら行かんきゃえぇやろ」
「………嫌でもしなきゃいけない事はあるんです」