第8章 おでこに…
午後からの授業は
大好きな英語と国語やったのに…
全然、頭に入らず。
無情にも時間は進み
とうとう放課後を迎えた。
教科書やノートを鞄へ詰め込むのを
わざと遅くして時間稼ぎ。
「……………………」
はぁ…
こんな時、物語やったら
ヒーローが助けに来てくれるのにな。
まぁ、私の場合
待ってても誰も来ないやろうけど…
なんて考えて虚しくなってる間にも
荷物はすっかり詰め込み終わってた。
「………………」
もう詰め込むものがない。
他に時間稼ぎ出来る事はあらへんし…
行かなあかんよね。