第1章 夏の思い出作り(赤)
「ひよこ、ですか」
「あぁ、これ?連れがくれてん誕生日に。可愛いやろ?」
「エェ、トテモヨクオニアイデ」
「1ミリも思ってへん事は口にすんな」
いや、思ってるし。
(1ミクロくらいやけど)
何なの、この変態。
車の中のニコちゃんといい
ひよこエプロンといい…
可愛い物好きなん?
「飯食うか?出来てんぞ」
「はい」
「コーヒーとココアどっちがえぇ?」
「あ、コーヒーで」
「おっ、見た目と違って大人やな。アイスか?」
「ギャップ萌えを狙ってます。ホットで」
「玉ねぎ食べられへんお子ちゃまが何言うてんねん」
「なっ、なんで知ってるんですか!?」
「昨日の昼も夜も、地味に玉ねぎだけ残してたやん」
「見なくて良かったのに」
「そら、あんな露骨に残されたら見てまうやろ」
「………変態」
「なんでや。今、どっこもそんな発言してへんやんけ」
「見てるだけで変態なんです、渋谷さんは」
「なんや、そら」
あ、笑った。