第1章 夏の思い出作り(赤)
「こっち来いや」
「いえ、ここで良いです。むしろ外で良いです」
「何でやねん」
「変態の近くはスラム街を裸で歩くようなもんですから」
「変態言うな」
「だって、変態じゃないですか」
「まぁ、否定はせんけど」
してよ、そこは。
変態と何の討論をしてるかというと…
それは私の寝る場所について。
変態は自分の隣。
(ベッドの上やねん)
私は玄関近くかベランダ。
玄関近くやと
すぐ逃げれるし。
ベランダは一緒の空間に居るよりはマシかと。
「どう読むか分からないですし、名前」
「は?平仮名読まれへんのか?」
「違います。しぶやさん?しぶたにさん?」
「あぁ、そっちか。しぶたに、や」
「じゃあ、渋谷さん」
「ん?」
「おやすみなさい」
「おー、おやすみー…ってなるか、アホ」
なってよ。