第1章 夏の思い出作り(赤)
「ん……」
「…………」
そういえば髪括ったままやん。
痛くないんかな?
いや、痛いやんな(多分)
起こさへんように
少し前のめりになって
ヘアゴムをゆっくりと外してく。
ここで起きられたら
襲われる可能性、無限大数←
凄いスリリングな状況。
全神経を集中させていたら
いきなり手首を掴まれる。
びっくりして変態を見たら
閉じてたはずの目が開いていて
ゆっくりと体を起こした。
「襲われるん結構好きやで」
「はい?」
「どうやろって思っとったけど…挟めるくらいはあるみたいやし」
「…何の話をしてるんですか」
「何って…姉ちゃんが寝込み襲おうとしてたんやろ?」
「は?違いますし。髪括ったままやと頭痛いやろうからヘアゴム外してただけですが」
「えー、そうなん?おもんないな」
「面白さなんか要りません」
「せやけど、何とかしてくれんと」
「何をですか」
「姉ちゃんのせいで硬くなってもうた、俺のムスコ」
「…………っ変態!!!」