第1章 夏の思い出作り(赤)
「そんなとこで何してんねん」
シャワーを浴び終えてから
約20分くらいして変態が
買い物袋をぶら下げて戻って来た。
何してんねんって…
荷物に雪崩れて
スマホいじってただけやし。
「髪乾かしてへんやん。ドライヤーあったやろ?」
「ありましたけど…許可無く使うのは失礼かと…」
「へぇー…姉ちゃん、結構気使い屋なんやな。他の子らは何も言わんと使いよるから」
「常識の範囲内です」
他の子らって…
どんだけ連れ込んでんのよ。
今すぐにでも逃げ出したろっかな。
治安悪いって言うけどさ
ここに居ても
結局は危ないやんか。
「飯の用意しとくから乾かして来い」
「…………」
「嫌ならえぇけど。濡れた髪ってそそられるし」
「っ!?」
変態の一声で洗面台へ走ったのは言うまでもない。