第1章 夏の思い出作り(赤)
目のやり場に困り
適当に目線を落としたら
あちこちに見える
いかがわしい本やらDVDがあって
余計に目のやり場に困った。
変態さんよ。
ちょっとオープン過ぎやしませんか?
「だいぶ腹減っとるよな」
空いてますけど…
隠すという素振りすらない変態には
もう戸惑いしかなかった。
男の人の部屋に入るのは初めてやないけども
いかがわしい本やらDVDとかを
どうどうとテーブルに置かれてたり
あちこちに山積みにされてる光景は
あまりにも斬新過ぎる。
「先にシャワーしとき」
「んへっ!?」
「なんちゅー返事しとんねん」
「や、そのっ、」
「適当になんか買うて来るから、ほな」
そう言って車のキーを持つ手が、ひらひらと振られた。