第1章 夏の思い出作り(赤)
そんな声がして
パッ、と視界に車内の景色が広がる。
少し変態寄りに傾いていた体を
元の姿勢に戻し
落ちかけたスマホを
また握り締めた。
「だ、駄目です。変態の前で寝る訳には行きません」
「変態って失礼やな、本人目の前にして」
「認めてるじゃないですか」
「変態なんやからしゃーない。人間はな誰しもそうやって。それをオープンにするかせぇへんかだけの違いや」
そんな事は無いと思う。
誰もが変態で、隠してるとなると
それは、ただのむっつりスケベやんか。
むっつりちゃうもん、私。