第1章 夏の思い出作り(赤)
夕飯、何も食べてへんから。
何食べよっかなぁ~
なんて考えてると
背中にあった重みが急に軽く…
いや、無くなる。
振り返れば、私の荷物を持ったあの変態が
真後ろに立っていた。
「重いな、これ」
「何するんですか」
「女子は色々持たなあかんから大変やわな」
「返して下さい」
荷物を取り返そうとする私を交わして車へと歩き出す。
その後ろ姿が車へ辿り着くと
私の荷物を車の後ろの席へ積み込んでいた。
そして、ドアを閉めると
またペタペタとサンダルを鳴らし
戻って来て…
「とりあえず、乗れ」
と、腕を掴まれて
強引に助手席へ乗せられた。