第1章 夏の思い出作り(赤)
『申し訳ございません、生憎満室でして…』
荷物を担いで歩きながら
近辺のホテルやら旅館を検索しては
ひたすら電話をしてる。
現在、19時40分。
乗り過ごした訳じゃない。
駅前行きのバスの最終は18時30分だっただけ。
バスの最終早過ぎ。
ここって、そんなに田舎なん?
「そうですか…すみません…」
駅に向かって歩いてる足を止めて通話を切る。
さっきから、ずっと断られっぱなし。
どこもかしこも満室なんやって。
さすが、夏休み。
そして、来月の携帯代ヤバイ事になってるかも…
「はぁ…」
どうしようか?
携帯代じゃなくて、今日の泊まるとこ。