第1章 夏の思い出作り(赤)
2人して階段の下を覗き込めば
そこには金髪の男の人?男の子?が
両腕を上げて笑顔で大きくブンブンと
私達に手を振ってる。
「(だ、誰…?)」
この金髪の人もしぶやんっても。
多分変態の事なんやろうけどね…
「おー、ヤスやん」
と、下に居る彼に手を振る変態。
思わず身を乗り出して
彼を食い付くように見る私。
こ、この金髪の人が
女モノのピアスを付けたり
平気でスカート履いちゃう…
やすさん!?
「あ、もしかしてちゃん〜?」
「は、はいっ!!はじめまして!!」
「初めまして〜。ほんま渋やん好みの子やね〜」
「へ?」