第1章 夏の思い出作り(赤)
変態好みの子?
私が?
まさかそんな訳…
色気ないガキとか言われたんやで?
「やろー?めっちゃドンピシャやからな!」
「(え"っ!?)」
「やったら尚更楽しませてあげなあかんよー!」
「分かってるわ!」
「あ、それと練乳かけてえぇー?」
「好きにしたらえぇやん」
「あと、ステーキ丼!大倉の分もー!」
「…………はいはい。ほんなら頼んだで!」
「あーい!思いっ切り夏を謳歌して来てなー!」
片腕をブンブンと笑顔で横に振る彼へ手を振り返した後やすさんには聞こえへん声で「ほんまうっさい猿…」とボヤいた変態。
面倒臭そうな声してるけど
横目で見た顔は嬉しそうで。
ほんま仲良しなんやなぁ…
って、しみじみしてる場合じゃない!