第1章 夏の思い出作り(赤)
たった2日とちょっとでも
どういう人間なのか分かるくらい
この変態は分り易い性格。
嘘なら追い掛けて来んと
お店に来た水着のお姉さんたちに
軽い下ネタぶちまけて
ワイワイ楽しくしてるはず。
やけど変態は
今、目の前に居て。
疑いをかけた私を
怪訝そうな顔で見てる…
「ふふっ…」
「何笑ってんねん、」
「続きお願いしようかなと思いまして」
「おっ、やっとソノ気になったか」
「は?」
「中途半端に終わったもんなぁ…」
「何の話ですか」
「何って…昨日の続き」
「昨日…?」
「大倉に邪魔されたけど、今日はもう誰にも邪魔されんから…」
チラッと私を見てニヤリ。
その表情から何を言うのか
だいたい想像は付く。