第1章 夏の思い出作り(赤)
「…………何してんの?ほんま」
「何って…」
「告白は男からしたらな」
「………………」
「女に告白させたままなんてあかんやろ」
「………せやけど、」
「かき氷いちご」
「………へ?」
「奢ってくれんなら店番代わったるよ、って昨日ヤスから伝言貰ってんで」
「……………………」
「どうする?」
「………昼飯も奢ったるからマッハで来い言うといて」
「了解、ほなはよ行き」
「………すまん!」
「ちゃんと楽しい思い出にしたりや~」
「(あっ、暑い…)」
お店を飛び出して
歩道へ上がる階段を登り
バス停へ向かってるんやけど…
暑過ぎ!!