第1章 夏の思い出作り(赤)
「元気です」
『せやんなぁ〜。元気ちゃうかったらヤろうとせぇへんやんなぁ〜』
「…………切ります、さようなら」
『わぁぁぁあっ、待って待って!ちゃうねん!切らんといてー!』
「でしたら、言葉を謹んで下さい」
『すみません…』
しょんぼりした声の後に『怒られてもぉたぁ〜、あっはっは』と大きな笑い声が。
切ってやろうかしら?
と、大倉さんの笑い声が止むのを待って居たら
変態がキッチンへと入ってく。
そして、直ぐに聞こえた換気扇の音。
(煙草吸いに行ったんやね)
『なんか楽しいわ、どないしよ〜』
「………………」
『ちゃーん、聞こえてる〜?聞こえてたらたっちょん愛してる〜言うて〜』
「………………」
『って、言う訳ないかぁー。すばるくんを愛してるんやもんなぁ〜』
大倉さん。
知り合って2日なんで
声にして言いませんが…
めっちゃウザいですね。