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虹 色 の 恋 物 語 。

第1章 夏の思い出作り(赤)


 「ヤスの嘘つき。めっちゃ怖いやんけ。今度会ったらしばいたんねん…」




また出た、やすさん。

めっちゃ仲良しの人なんやろうな。



どんな人なんやろ?


やすさんだけじゃなくて
まるやまさんやよこやまさん
ひなさんにりょうさんにも
会ってみたかった。

どれだけの顔面偏差値なんか
気になるやん?

なーんちって。



ほんとただ純粋に
どんな人達なのか知りたかった。


なんて思ってると
後ろでもそもそ動いてて…











 「わ、」


ガバッと後ろから
タオルケットに包まった
変態に抱き締められる。

冷房で冷えてた体が
温かさに包まれて…













 「めっちゃ冷えてるやんけ」



と、抱き締める力が強くなった。


もうあかんって
そんな事したら。













 「はよ言わな…女子はな体冷やしたらあかんのやぞ」




背中にある温もり。

お腹のところで
交差されてる2本の腕。

1歩も動けやしない。













 「………………」

 「?」




顔だけ後ろへ向けたら
すぐそこに顔があって。

優しい声で「どうした?」と聞いてくれる口へ吸い込まれるように自分の唇を近付けて行った。
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