第1章 夏の思い出作り(赤)
「美味しそう…」
いい感じに焼き目のついたバーベキュー串と
さっき食べたチャーハンと麦茶が2人分用意されてた。
扇風機の風を背中で独占する変態に
座れと催促されて真向かいに座る。
なんかこの位置
変態の部屋に居る時みたい。
「なんで向き合ってるん?隣に座ればえぇやん」
「うっさい。お前は仕事しとけ」
「はいはい。ごゆっくり~」
お客さんが全然来ないのが
気になるけど…
今は腹拵え優先っ!
もうお腹ペコペコやってん、実は。
なので、早速…
バーベキュー串からいただきまーす。
「んーっ…おいひぃぃーっ。ほんまに料理上手でふねぇ」
「そら、毎年ここ居るからなぁ。上達せん方がおかしいやろ」
じゃあ、来年も来たら
変態に会えるって事…?
なーんちゃって。
来年の夏は
彼氏とラブラブしたるもん!
(予定やけどね)