第1章 夏の思い出作り(赤)
「ほんまに付き合えばえぇのに…」
んふふ、って笑う
大倉さんの手には大きめな袋が。
もしかして借りパクされてたDVD…
な訳ないか。
「何ですか、それ」
「あ、これ?ちゃんの水着っ」
「えっ!?」
「入れ違いでなさっき横山くん達来てんやん、はいっ」
ポフッと渡された袋。
わ、私の水着って…
際どいやつとかやないよね…?
不安になって
中を見ようとしたら…
「見たらあかんぞ」
「なんでですか」
「泳ぐ時の楽しみにしとけ」
「気になるんですが」
「後にしろ。飯食うで」
なんて私から水着入りの袋を
奪い取った変態は
何だか機嫌が良さそうに見える。
そんな変態に着いてけば
畳へ上がり出した。
テーブルには…