第1章 夏の思い出作り(赤)
「戻りました…」
トイレ、めっちゃ人多くてびっくりした。
待ち時間長くて
めっちゃ限界まで我慢したわ。
おかげでヘロヘロ…
「長かったな」
「めっちゃ長蛇で…」
「やろ~?海水浴シーズンは大変やねんトイレって」
「また並ばなあかんのかと思うとおぞましいです」
「まぁ、避けて通れん道やからな」
「はい…あ、キャップありがとうございました」
と、被ってたキャップを取り
変態へ返すも「えぇわ」と何故か突き返された。
「帰る時まで使っとけ」
「でも…サンダルも借りてるし」
「えぇって」
「せやで。すばるくんのやけどしゃーないから使ったってな」
「しゃーないってどういう事やねん」
「……じゃあ、使わせて貰います」
「おう、」
ニッて笑う変態。
あかん。
やっぱりドキドキしてる…