第1章 夏の思い出作り(赤)
営業時間が来て
お店開けたら
直ぐにお客さんが来た。
殆ど途切れる事無く
合間に何回か
水飲ませて貰ったりして
あっという間にお昼過ぎ。
お客さんも引いて
扇風機前で大倉さんと
バテてるとこ。
「、ちょっと来い」
「はーい…って事で行ってきます」
「いってら~…」
テーブルへ顔を突っ伏せたまま
手を振る大倉さんに
ちゃんと手を振り返して調理場に行く。
昨日と違って
なんで今日は忙しかったんやろ。
「何ですかー?」
「そこ座れ」
と、指定されたのは丸イス。
そこへ座れば「体、大丈夫か?」なんて言いながら何やらかちゃかちゃしてる変態。
だからさ…なんで急に優しさ出して来てんの。
ロン毛やなかったら
確実に惚れてまうやんか。