第1章 夏の思い出作り(赤)
「ヨコ達来たら泳ぎに行くから、水着無かったら困るやろ」
「いつ、そんな話になってたんですか」
「ん?今」
「そうですか、」
何も聞いてねぇんですが。
この変態
どんだけ計画性無いの。
行き当たりばったり過ぎやろ。
「昨日のお詫びや」
「何の?」
「倒れたんは俺のせいやろ。あんな暑い中歩かせてもうて…やからはよ言え。言わな直接触って確認すんぞ」
「……そんな事したら警察呼んでやる」
「やったらされる前に言うたらえぇやろが。俺を犯罪者にすんな」
「…………じゃあ、何か書くもの下さい」
声に出して言うなんて
恥ずかし過ぎるやろ。
変態にサイズ知られんの
なんか嫌やねんけど…
(どら○もんか言われたらヘコむわ)
「………書きました」
「………へぇ~…数字にしたら中々な体やん」
スリーサイズが書かれた紙を
ニヤニヤして見ながら
どっかに電話し出した。
良かった、どら○もんって言われなくて。